種まき工房

疲れたココロが、少しでも軽くなりますように。そんな「願いの種」を一粒ポロリ。

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4日の朝早く
1本の電話がかかってきた。
出ると知人が泣きながら
「息子が死んでしまいました」
とつぶやいた。
(本当は息子さんの名前を言った)

彼女は約4ヶ月前、第二子を出産。
出産直後、息子さんに
心臓疾患があったため手術を
受けることとなる。

生後すぐの大手術。
その戸惑いと悲しみと緊張が
大きな不安と負担になって
彼女とご家族をのみこんでいった。

しんどい決断を迫られる毎日は
彼女の気持ちを置いて
先へ先へと進んでいく。
力を借りられる人が少ない
彼女にとって
それは大変な日々だったと実感する。

私は、自分にできる
ささやかなことをチョコチョコと
手伝わせて頂きながら
毎日メールで言葉を交わした。

そして、念願の退院の日を
迎えることができたんだ。
入院中、彼女とご家族は
本当によくがんばり通したと思う。

家に帰ってからも
いろいろな不安が消えることは
なかったようだが
家族4人で過ごせる倖せを
かみしめながら暮らしていた。

そして、10月2日。
午前中、病院に行き
「もう普通の生活を送ってもいい」
と伝えられた夜に様子が急変し
息を引き取った。
そんな突然のお別れを
どうしたら受け止められるのだろう。

彼女は、息子さんがまだいる間に
私に知らせたいと思い電話をした
と言ってくれた。
こんな私に、わざわざ
知らせてくれたんだぁ。

これからも私は
彼女と共に歩んでいく。
そして私は、彼女の気持ちを
一生、聴かせて頂き続ける。
それは、悲しみが喜びに
代わることなど永遠にないから…。

10月2日、23:30永眠。




Posted by 種まき at 23:44