8月6日、8:15。
今年は、広島でその時間を向えた。
いつか、この日この時間を
広島で向えたいと思っていた。
新大阪6:00
広島に住む友人に逢うため
友人と2人始発で広島に向かう。
7:29、広島に到着。
路面電車に乗って
原爆ドーム前で降りる。
少し歩くと原爆ドームが姿を現した。
原爆ドームを通り過ぎ
平和記念公園へと歩いていく。
その途中、8:15がむかえ
1分間の黙とうを捧げる。
63年前のこの時間
ここに原爆が落ちたんだ…。
私のルーツが広島にあると思うと
今、私がここに存在することが
不思議にも思えた。
原爆詩の朗読を聴き
体験談を聴き
平和記念資料館に入る。
資料館には、何度か訪れたことはあるが
今の私を通して感じられたものは
以前には、感じられないものだった。
遺品にそえられた文を読むと
犠牲となった子どもたちの多くが
何とか自宅に戻り
次の日に息を引き取っていた。
「自宅に戻る」という言葉に
家族の重みをヒシヒシと感じる。
再び逢うことがかなわず
遺品だけが手元に戻って来ている事実にも
その悲しみの深さを感じた。
15:30、仕事を終えた友人と再会。
それから広島城に行き
ホテルへと向かった。
長い暑い1日を終える。
でも63年前の広島は
爆心地付近の地表が
3000度を越えたという。
こんな暑さじゃなかったんだ。
そして、今も原爆がもたらしたものは
終えることはないんだ。