きっかけは、蚊。
少しの間に、いくつも
かまれたことだった。
「かゆい、かゆい…」と
つぶやいていたら
気持ちが、パァンとはち切れた。
実は、それまでに
シクシク、プチ泣きを
していたのだが
夕方、蚊にかまれてから
ヒクヒク、大泣きに
なってしまった。
現実とは
打ち上げ花火のように
パーンと上がって
消えていく
そんなものではない。
抱えていたものが
パーンとはじけて
四方八方に散らばって
それをまた
一つ一つ拾いにいく
そんなものだと思える。
でも、拾いにいくのは
もう少ししてからにしよう。
ちょっと、休憩。