種まき工房

疲れたココロが、少しでも軽くなりますように。そんな「願いの種」を一粒ポロリ。

home 種まきブログ 長野ふたたび、その4

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この日も時刻表に合わせて行動。

9:20、小諸からしなの鉄道で軽井沢へ。
9:44、軽井沢に到着する。
荷物を預け、駅前にある
アウトレットのショッピングプラザ
に向かった。

大規模なため
全てをみてまわれないが
一部だけでも、楽しめそうだ。
雑貨屋さんへ入り
彼女の帽子につけるモチーフを探す。
「これならかわいいかも…」
と思えるものがあり、購入。
あとレースのテープと
ブレスレットも買った。

その後も、お店をみてまわる。
時間はあっという間に経ち
13:05の電車で小諸に戻る。
病院に向かうバスは14:00。
約30分ほどあるので
駅前のおそば屋さんで
「栗おこわ定食」を急いで頂く。

14:48、病院に到着。
買ったものを彼女にみせながら
いつも通りの時間を過ごす。
昨日に引き続き、買ってきた
レースとモチーフを帽子につけた。

緑の帽子には
レースでリボンをつくり
その真ん中にモチーフをつけた。
白の帽子には、真ん中に
ピンクのモチーフだけをつけた。

そうこうしていると
彼女のご両親と娘さんが来られた。
お父さんには、はじめてお逢いした。
ごあいさつを交わした後
窓から外をみておられ
彼女と話をすることは
ほとんどなかったような気がする。

私の夫をみていても
娘に対する思いは
特に強いように感じられる。
私自身にしてもそうだ。
ファザコンだったというのもあるが
父は確かに、私をかわいがってくれていた。

彼女のお父さんの姿をみていて
その父と娘の関係性が
アタマにうかんだ。
ご両親は、どんな思いで彼女のことを
受け止めておられるのだろう。
親にせよ、家族にせよ
どれほど辛い現実だろう。

その後、娘さんがレースがついた
緑の帽子を気に入ってくれて
かぶって帰って行った。

デジカメの動画で彼女を撮る。
昨日、ボタンをつけた
1番お気に入りの帽子をかぶりながら
おかきをポリポリと
おいしそうに食べている姿。

この日の夜行バスで帰る。
だから、晩ご飯を食べてから
駅前にあるスパでお風呂に入ってから
帰る予定にしていた。
なので17:35のバスに
乗って帰らなければならなかった。

帰る前、彼女を抱きしめて
「また来るからね」と言うと
彼女は「ありがとう」と言った。
そして、部屋を出た。

1つ手前のバス停で降りて
名物「鯉丼」を頂く。
ここから佐久駅前までは
徒歩かタクシーで向かうしかない。
歩いて30分ほどだというので
歩くことにした。

荷物をコロコロと引っ張りながら
歩く道には、日常があった。
塾のお向かえに来た親たちが
車に子どもを乗せて帰っていく。
コンビニ、カフェ、行き交う人と車。

今、治ることのない病と
向き合っている彼女も
病でさえなければ
こんな何気ない毎日を
普通に、送っていただろうに。

佐久駅前に着いたのは
20時前だった。
バタバタとお風呂に入り
大阪に向かう夜行バスに乗った。

今回の長野は、これで終わった。
次回の長野は、今のところ未定だ。
でもまた行けることを
ココロから願う。
絶対に、また行くからね。

(写真:しなの鉄道)




Posted by 種まき at 23:32