もうひとつのケアンズ。
おとなになると
楽しむだけで
終われないのかな。
かといって
深く知ろうとも
しない自分が
いるのだけれどね。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◉
ビッグスマイルで
コアラの抱っこ写真を
撮った私。
我が家のリビングには
17年前に撮った
木を抱いているコアラ
と一緒に写した
家族写真が飾ってある。
コアラちゃんを
抱っこできるの??
そこにいた日本人観光客が
教えてくれた。
「クイーンズランド州では
抱っこができるんですよ」
そうなんだ…。
コアラの睡眠は
1日に20時間ほど。
抱っこされるコアラは
抱っこされないコアラ
より寿命が短くなると
証明されているという。
抱っこ写真の撮影時間は
9:30~18:30の間
1時間に1度。
そこに、何人もの人が並び
抱かせては離すを繰り返す。
その都度、ストロボを
使って撮影をする。
係りの人が
それまで寝ていた
コアラを起こし
終わると木に連れて行った。
すると驚くほどの
ジャンプをして木に戻り
元の姿で眠りにつく。
コアラちゃん
本当にごめんなさい。
・ ・ ・
アーミーダックの
ガイドさんたちの服は
迷彩柄だった。
アーミーダックは
オーストラリア軍が
使っていた水陸両用車を
改造して作られている。
太平洋戦争での
沖縄の地上戦の映像が
浮かんできた。
第二次世界大戦で
5000万人以上の
人が亡くなったとされる。
私は平和な時代と国に
生まれたのだと思った。
この平和は、とても貴重で
とてもココロもとない
ものなんだ。
・ ・ ・
街を歩いていて
白人の人が多いなぁ
という印象を受ける。
アボリジニの人たちの
ことを思った。
アボリジニの人たちを
イメージするものは
点描画、ディジュリドゥ
ブーメランなどの
アートな世界。
でもこれが
すべてなのだろうか…。
道でお酒の瓶を割り
叫んでいる人と出逢った。
その姿を見て
なぜか気持ちが
とても揺れ動いた。
・ ・ ・
グレートバリアリーフの
サンゴ礁は白かった。
海水温の上昇で
上の方のサンゴの
白化が進んでいた。
ガイドさんによると
サンゴの中には
褐虫藻という
植物プランクトンが住み
光合成をしているという。
酸素の供給は
木の6倍以上。
地球上の二酸化炭素を
吸収して酸素を
供給しているのが
木よりもサンゴの方が
多いとは、知らなかった。
・ ・ ・
私が感じたことなど
ほんの一部だろう。
もっともっと
深くいろいろなことが
あるのだと思う。
当たり前に感じる
私の暮らしの中にも
知らないことや
気づかいことがある。
どちらかといえば
そちらの方が
多いのかもしれない。
だから感じたときには
立ち止まってみよう
考えてみよう。
そう感じた、現地での思い。